最近読んだ本2冊。
最近といっても1か月前くらいに読み終わった本です。細かい内容ほぼ覚えていません。でも2冊とも読んでいて癒しになる本だったなと思います。
土井善晴さんと中島岳志さんの本は他社の社内報に「仕事に役立つおすすめの1冊」として紹介されていて、気になって買いました。土井さんの1汁1菜という考え方を聞いたことがあったので、もともと興味があったのもあります。ただ単に、ズボラ人間にとっては惹かれるワードだった…。
料理とか食に関することは、いい意味でも悪い意味でも気になることで、考える人にとっては永遠のテーマになるだろうなと思います。私自身は、少食かつ、ひとりで食べるほうが気楽。「料理は手作りが至宝」「共食はすばらしい!」みたいな食事感覚は、美化されたように感じてしまって正直苦手です。本の内容は、そういう押しつけがましさ?がなくて読みやすい対談形式でした。
料理つながりで、フードロス、食器、民藝、ミニマリストなど、話がいろいろな方向に展開・派生していって、読みながら自分の中でも考えを巡らせるきっかけになったと思います。
レシピ通りにご飯を作ろうとして知らぬ間に疲弊していたり、無理をして自炊が続かなかったりする生活。同じような人もきっと多いはず。もっと感覚的に食材を思いやって、美味しいものをつくれるようになりたいと思いました。
山極寿一さんと小川洋子さんの本。小川洋子さんは「博士の愛した数式」の作者です。山極さんは京都大学理学部卒の霊長類学者、ゴリラ研究の第一人者という方。こちらも対談形式の本でした。なんかお二人の知的さはもちろん、大らかな雰囲気が伝わってきて、こんな対談ができる人間になりてぇ…と思いました(頭悪い)。
人間を軸に考えていると、限界があるかもしれませんが、人間に近い存在のゴリラやチンパンジーの行動や生活を知ることで、人間の異質さや特異なことが分かるようになるかもしれません。
普段、ほんとに何も考えずに生きすぎているので、こういう新しい知識欲を引き出してくれる本とたくさん出合いたいです。