◎『メタモルフォーゼの縁側』鶴谷香央理
前に漫喫で見つけて続きが気になってた漫画!LINE漫画でも読んでたけど、あったかい物語で沁みたので単行本を購入しました。コマ数もセリフ数も多くはない分、余白にキャラの思いが残るし、読んでいると自分の記憶も想起されていくような感じがしました。鶴谷さんの「don’t like this」もちょろっと読みました。淡々としているけど、主人公の日常と、人との出会いが心地よくて何故か前向きな気分になれちゃう。
◎『ナナメの夕暮れ』若林正恭
若林(さん)の本は他のも含めてずっと気になってたけど、ひねくれている私が読んだら余計拗らせそうと思って読んでいなかった。けれども読んだらやっぱり面白かった。まったく違う世界線で生きてる人なのに、”こんなこと考えてるの自分だけじゃなかったのか、、” という共感を提供してもらえるからすごく助かる。ふとした時に若林の考えが降臨してきそう。分からないことに素直でいられるのも、出来事と感情を咀嚼し続けて、それを自分の言葉で表現できるのも羨ましい。
◎『暇と退屈の倫理学』國分功一郎
読んでいて考えが置いていかれないし、苦しくない哲学書は珍しくて全く飽きずに読めました。そして購入してから、帯書いてるの若林じゃんて気づきました。考えもかなり共通している部分があって、勝手に親近感湧いてました。
暇なことに慣れ、変化のないことを望んでいる消極的な生き方をしておりますが、最近「あれ。。退屈してるかも」と思い始めてきたころ。退屈という状態を順を追って理解しやすく分析してくれているので、自分の行動原理がすこし分かったような感覚になりました。
3冊とも、なんか今読んで良かったなぁと思える本でした。淡々と生活してますが、これからのなんかちょっとした出来事とか出会いとかに期待したくなるような気分にさせてもらえました◎